FLOWER PHOTO ESSAY

フラワーティストとして花に触れ、それから、ファインダーを覗き何度もシャッターを切っています。
その間は、花と一対一で向き合っているような感じで、花もいつもと違う表情を見せてくれます。
ここでは、気になる花をPick Upしてその花のエピソードや想いを写真と一緒にお届けします。

16.06.23

Clematis クレマチス

テッセン Clematis 

 
人気の園芸種、クレマチス。バラはキング、クレマチスはクイーンと言われるほど、世界中で愛好家が多い花。種類も多く、花市場でも毎年珍しいクレマチスの切り花を目にします。和名は、テッセン(鉄線)。字のごとく、華奢で弱々しいく見える細い茎は、鉄のように固くしっかりとしています。アジサイ同様、長雨の時期にも楽しめる、私にとっては、和を感じさせる花。細い茎からは、想像のできないくらい大きな花と大きな花芯。糸のように柔らかく密集した花芯。マクロレンズで臨みたい花です。

 

 

 

 

16.06.09

Oriental Poppy オリエンタルポピー

オリエンタルポピー Allegro

 
ポピーというと春先のイメージがありますが、このオリエンタルポピーの季節は、初夏。ポピーは、ケシの仲間で、中には麻薬成分が含まれているものもあり、日本では栽培が禁止されている種類のものもあります。
また、一瞬にして花びらが散り、1日しか持たない花としても有名。鮮やかなオレンジの花びら、根元に黒い模様、そして独特な大きな黒い花芯、コントラストも強く、夏を感じさせ、なんとも印象的です。主に輸入種ですが、納得な感じ。背景色も濃い色にするとさらに強さが感じられます。蕾から大きく開くまでの時間、そして散るまで、飽きることのないアートな花です。

 

 

 

 

16.06.03

June Berry ジューンベリー

ジューンベリー June Berry

 
花市場では、観賞用のブルーベリーやカシスが並び始めました。アレンジする時、花と花の間にベリーを添えるだけでナチュラルな雰囲気に仕上がります。少し前は、手に入れるのが大変だったジューンベリーも花市場に並ぶようになりました。
グリーンから赤、そしてバーガンディにあっという間に変わっていくので、うっかりしているとシャッターチャンスを逃してしまいます。甘くて美味しいのでつい口に入れたくなりますが、観賞用なので。。NGです。 

6月に収穫できることからJune Berryと名付けられ、落葉樹で紅葉し、硬く丸い葉が特徴的。最近はシンボルツリーとしても人気、わかるような気がします。

 

 

 

 

16.05.23

Coral Bead Plant コケサンゴ

コケサンゴ Coral Bead Plant

 
この時期、店先で目にすると必ずゲットしてしまう、鮮やかなオレンジの実をつけたコケサンゴ、コケの仲間ではないですが、葉がコケのようなのでそういう名前になったそうです。海外では、透き通るようなオレンジ色からガラスビーズとも呼ばれているようです。

しかしながら、非常にデリケートなので、育てるのが難。気候や水を与えるタイミングもあるようです。花が終わって、このオレンジ色の実を楽しめるのも1ヶ月くらい。みずみずしくかわいい姿を撮れるのもこの時期だけ。少しでも長く見ていたいなと思う、元気にしてくれる花です。

 

 

16.05.10

English Rose キャリー

キャリー English Rose

 
バラの季節。一口にバラと言ってもいろいろな種類があります。よく耳にする、響きだけで香りも感じられそうな「オールドローズ」…上品で強い香りが特徴。1年中見ていたいです。が、、ほとんどのオールドローズは、一季咲き(1年に1度)。この季節が終わると来年まで花が咲きません。ですが、デビッド・オースチンによって、香り豊かな四季咲き(春-秋)のバラ、「イングリッシュローズ」が生み出されてからは、様々な色、形、香りのバラが長い間楽しめるようになりました。特に彼の最初の香り高いバラ、「コンスタンス・サプライ」は、有名種。

このバラは、最近のイングリッシュローズ「キャリー」スイートなピンクで甘い香り。咲き始めてから5日くらいでディープカップからロゼット咲きに変わっていく姿は、目が離せない、被写体としてアピール感、申し分のない花です。

 

 

16.05.07

Lily ユリ

アプリコットファッジ Lily

 
思わず立ち止まって、近寄って見入ってしまった、新種のスカシユリ、アプリコットファッジ。花びらの色、丸みを帯びた花弁の雰囲気からなんとなく伝わってくるネーミング。

ユリは、花芯と花弁が離れているので、特に接写が難しい花。フォルムは本来のユリと、かけ離れ、「バラ咲きのユリ」と言われているようですが、花芯の長さや、花弁の硬さは、やっぱりユリ。

コンパクトになってもユリの気品さは健在。なんとなくオリエンタルな雰囲気を持つユリ。アジアンテイストの背景にも似合いそうです。

 

 

16.04.11

夢ほたる

夢ほたる

 
黄色いふわふわとしたマメ科の花。産地が限定されていて生産量も限られていることから、出回り数の少ない花です。なので、毎年、この時期に見つけたらつい手が伸びてしまいます。

なぜ「夢ほたる」という名前がついたのか不明ではありますが、この姿から、納得できるネーミング。

自由自在に形作れる柔らかな蔓は、やはりリースにして楽しみたい。黄色の花と花の間隔も縮まりより、美しく華やかな「ほたる」が楽しめます。 

16.03.15

Christmas rose  クリスマスローズ

ブルーブラック Christmas Rose

 
バラの仲間ではないけれど、寒い冬に花を咲かせ、ガーデンを華やかにしてくれることから、クリスマスローズと呼ばれています。人気の高い花で、マニアの方もたくさんいらっしゃいます。

自然な色かな?と思うくらい、蒼が深く美しいです。ダークな背景に映える黒は、上品で大人ぽい女性の雰囲気。

少し薄暗いムードある光で陰影を楽しみながら撮りたい花です。

 

 

16.03.02

Sweet Pea  スイートピー

ジムカラベンダー Sweet Pea

 
甘い香りがすることから、Sweet Pea(スイートピー)と呼ばれている、Pea-マメ科の花。

種類は、100種類以上、色もたくさんあります。独特なウェーブがかったフリルの花びらは、他にはなく特徴的。その形だけではなく、香りからも女性らしさを感じます。親しみやすく春の香りと言っても良いほど、私にとっては、この時期に外せない花です。

部屋の中に広がる香りに春を感じ、シャッターを切っていて気持ちのよい時間です。

 

 

16.02.15

Muscari  ムスカリ

ムスカリ Muscari

 

春先の定番、ブルーの花、ムスカリ。ヒヤシンスやチューリップと同様、球根の花。
英名のグレープヒヤシンスという名前は、花の形がブドウ房のようなところにちなんで
ついたようです。

球根がついたままの姿は、その形の面白さもありますが、球根の中の養分で育つので
花瓶の中で次の花が咲いたり、葉が成長したりするところを長く見ているとができます。
日々変わってゆく姿を撮り続けられるのもこの時期の楽しみです。

 

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